風というとあなたは何を想像しますか?
今の季節なら寒い北風、強風、からっ風、木枯らし、隙間風など、冬の風は寒さを連想させる言葉ですね。
風は空気の動きのことです。
空気は目には見えないので、家の中での空気の動きや流れを考える人は少ないですね。
特に冬は窓をしっかり閉めて隙間風を無くすことが暖房効率につながります。
ですから、密閉された空間の中で、新しい空気が入り込む余地のない風が入らない状態の家がほとんどかもしれません。
寒いので窓は閉め切ったまま暖房するのでインフルエンザなどのウイルスも増殖しやすい状況をつくっています。
密閉された室内は、暖房によって住まいや家具などから化学物質が室内に放出されて、どんどん濃度が高くなってしまいます。
マンションなど住まいが昔に比べて、より密閉されているので、良い空気の室内環境からは程遠い状況で暮らしていると言わざるをえません。
「いやいや、私は空気清浄機を使っているから大丈夫です。」~という声が聞こえてきそうですが・・・
空気清浄機には換気能力はないのと、濃度の高い化学物質は取り切れないのが現状です。
ですから、あまり空気清浄機を過信しない方が良いと思います。
現代の住まいには、風の流れをつくって新鮮な空気を住まいに取り入れることを意識的にすることが重要です。
人間が生きるのに一番なくてはならない重要なものが新鮮な空気だからです。
私のように突然!
化学物質過敏症を発症してしまってからでは遅いからです。
あなたも、冬だからこそ、新しい空気を室内に取り入れるように窓開けを心がけてみませんか?
今の時期寒いので、とても勇気のいることですが、慣れてしまえば、その清々しさに止められなくなることでしょう。
向かい合う窓を10分開けるだけで、新しい風の流れを室内につくり、新鮮な空気に入れ替えることができます。
10分くらい窓を開けても部屋の温度が急に下がるわけではありません。
冷たい北風と新鮮な空気と仲良くすれば、住まいに良いエネルギーも流れます。
以前、寒いノルウェーでは、冬でも寝室の窓を少し開けて眠るという話を聞いたことがあります。
子どものころから冷たい風に慣れて身体を丈夫にする効果があるのと、寒い方が良く眠れるのだそうです。
私は寒がりなので窓を開けて眠るのはちょっと無理ですが、
寒い夜に寝室の窓を開けて美しい冬の星空を眺めるのも悪くないな~と思います。
さて、今夜は私も勇気を出して寝室の窓を開けて、ちょっとだけ寒い冬の風を感じてみようかと思います。