今日は節分。
そして明日は立春。
新春を迎えるにあたり、邪気を払うための儀式が「豆まき」です。
私も久しぶりに「豆まき」をしようかな~と思って、豆を買いました。
今年は還暦という人生の節目だからです。
新しい年を迎える前に、お掃除をして、より良い気が流れるように住まいを清めたいと思います。
さて、風水では、家の中をきれいにお掃除することが、「良い気が流れる」一番の方法だと言われています。
もちろん、汚い家には良い気が流れるはずもありません。
ぐちゃぐちゃで片付いていなければ良い気が流れる場所すらも無いでしょう。
キレイに片付いて、お掃除がしてある住まいは気持ちの良いものです。
ただ、お掃除をして片付いていれば良い気が流れるかと言えば、それも疑問が残ります。
それは私の幼少期の体験からです。
私の母親は、朝夕、毎日2回、家のお掃除をするのが日課でした。
私の幼少期、家は狭いけれど、いつも片付いてピカピカでした。
しかし、私はピカピカで片付いた家の中で、両親からの虐待を受けていました。
毎日、身体的な暴力と言葉の暴力を浴びせられていました。
主にひどかったのは、3才から小学校低学年までの期間です。
毎日、怒られて叩かれて殴られての繰り返し、なぜ怒られているのか分かりませんでした。
私の幼少期、キレイに片付いたピカピカな家に良い気は流れていませんでした。
だから、逆にキレイにお掃除されたピカピカな家には違和感を感じます。
家に住まう人の優しさを感じないからです。
当時、私の母親は家の中の小さなホコリ一つ許すことが出来ない状況に置かれていたのだと思います。
だから、私の行動の小さなホコリも許すことが出来なかったのでしょう。
家族と住まいを慈しみ大切にする優しい気持ちがあれば、たとえホコリがあっても良い気が流れます。
住まいと家族への感謝の気持ちは、自然とお掃除をしようという行動につながります。
心の中と住まいが優しさに包まれた時に良い気が流れるのです。
形式や行動、キレイになってる状態など目に見えるものは大切だけれど、
目に見えないものはもっと大事・・・。
「豆まき」は、新しい年を迎えるにあたり、
家族を慈しむ気持ちや住まいを慈しむ気持ちを大切にして
目に見えない心の中にある鬼と福の神を慈しむ儀式だと思います。