片付けが出来ない!
片付けが苦手!
自分は片付けが苦手だと思っている人はいませんか?
私は住まいのお仕事をしているので基本的に部屋をきれいにすることが得意です。
整理整頓も、いかに使いやすくするかを考えながら収納します。
そして、どんな部屋でも、その人にあった気の流れを考えて問題の解決策を見つけ出すことができます。
そんな私ですが、身体も心も病んでいた時には、いくら部屋の中が汚くても片付けることができませんでした。
片付けたいし汚い部屋は嫌だと思っても、どうすることも出来なかったのです。
「おかしいな?? 私は片付けが得意だったのに・・・?」
どんどん荒れ果てていく部屋を見ながらどうすることも出来ませんでした。
少なくとも住まいを職業にしているとは言えないくらいの悲惨な状況の部屋でした。
心身ともに病んでいる時は、何とか頑張って片付けて、きれいにしても、ほんの一瞬でまた、汚くなってしまいました。
あなたにも、そんな経験がありませんか?
机の引き出しの中や、タンスの中も同じです。
いくら整理整頓しても、また、すぐに、ごちゃごちゃになってしまう・・・
住まいを小さくしたものが各部屋、更に小さくしたものがタンスや机の引き出しの中です。
人生とは「自分の物語をお芝居で演じている」ようなものです。
ですから、住まいは、いわば人生という自分の物語の舞台セットなのです。
自分の物語の舞台セットをどんな風につくるかは自分の物語ですから、あなた次第ですが、
その時演じているお芝居の状況に合わせた舞台セットになります。
当然、私の場合も心と身体が病んでいた時には、病んでいる私を演じるための舞台セットになってしまっていたのです。
病んでいる時の舞台セットが、素敵な部屋になるはずもありません。
だから、いくら頑張っても片付けられなかったのです。
住まいも引き出しの中も、あなたの心の中、あなたの脳の中と同じ状態が反映されています。
あなたの心の状態が今の住まいの状態という密接な関係があるのです。
汚い部屋でどうすることも出来なかった自分は、とても辛く苦しい体験でした。
しかし、片付けられない自分を体験したことが今となっては良い体験となりました。
自分で体験したからこそ、片付けることができない人の気持ちが良く分かるようになったからです。
片付けられない人は、その部屋をどうするかの前に、
まず、自分の心の中を覗いてみてください。
自分の心の中が、清い川の流れのように静かで穏やかでしょうか?
自分の人生という物語を慈しんでいるでしょうか?
それとも心配ごとでいっぱいでしょうか?
何か不安や怒りでいっぱいではないでしょうか?
自分の心に嘘をついて、良い人(又は悪い人)になっていないでしょうか?
自分に自信が持てなくてイライラしていないでしょうか?
私は自分の心の中の闇がなくなった時、自然と心と身体が元気になって、
気が付いたら片付けもできるようになっていました。
住まいがいつもより乱雑になってきた時は心の注意信号が出ている時です。
自分の心の中は容易に分かるものではありませんが、わかろうと努力をすることが大切です。
日々の暮らしの中で、自分の心の声に静かに耳を傾けるのです。
自分の心の中をわかってあげることができるのは自分しかいません。
人生という自分の物語を書き換えることも自分にしかできないのですから・・・。