私は大きな人生の分岐点を何回か経験しています。
誰にでも、多かれ少なかれ人生の分岐点は必ずやって来るのではないでしょうか?
私にもいくつかの大きな人生の分岐点がありました。
ひとつ目の大きな分岐点は、17年間勤務した父親が経営する建設会社を辞めて40才の時に建設会社を立ち上げたことです。
ふたつ目の大きな分岐点は、51歳の時に私が手にしていたもの全てを手放さざるを得なかったことです。
私が手にしていたもの全てとは、愛する家族(息子2人)、親しい友人、知人、親戚、愛する会社、職業、財産(お金・家・車など)、名誉地位、アイデンティティなどなど・・・。
その大きな分岐点に共通しているものとして
ある日突然、予期せぬ時にやってきて、自分の力の及ばないところで目に見えない大きな渦のような力が働いていたということです。
私がしたい、したくないにかかわらず、望んでもいないのに、そうしなければならない状況に追い込まれるということです。
40歳で建設会社を立ち上げた時も、主婦の私が起業するなんて夢にも思っていませんでしたし、大変なことがわかっているので本当はやりたくなかったのです。
でも、なぜだか、まわりでお膳立てがなされて私は祭り挙げられた状況になり、気が付いたら会社を経営することになっていました。
51歳で全てを手放さなければいけなかった時も、誰がそんな事をしたいと思うのでしょうか?
大事にしていたもの全てを手放す恐怖は今でも忘れることができません。
私が少し我慢をすれば今まで通りの生活を送ることができると、何度も断念しようとしました。
が、しかし・・・
断念しようとすると、そうさせないような出来事が必ず起こり、全てを手放さなければ死ぬしかない状況まで追い込まれました。
もちろん、渦中にいる時は必死ですからそんなことに気がつくはずもありません。
そして今、新しい会社を設立するという新たな人生の分岐点を迎えました。
そこには、さらに大きな目に見えない力の渦が働いているのを実感せざるを得ません。
今までの分岐点は、絶対にやりたくない!と思っていても目に見えない大きな力が働いて、そうせざるを得ない状況に追い込まれました。
今回は、やりたい!、やりたくない!ということを超えた、静かで力強い気持ちがあり、そうせざるを得ない状況に追い込まれたということはありません。
自分がそうしなければならないという使命感のようなものと、自然にそうなったという方が近いかもしれません。
また、今までとの共通点もあります。
人生の分岐点は、ある日突然、自分で予期せぬ時にやって来るということです。
私の内面的変化が起こり、分岐点を迎える準備ができた時に突然やって来るということです。
しかし、今回は突然にやってきても驚いたり喜んだり悲しんだりはしませんでした。
まわりが良く見えて、状況がわかっているからです。
今までは、あまりに必死で気づかなかったことも静かに観察して、気づけている自分がいるのです。
今回の大きな力の渦は今まで以上に巨大で静かだけれども強さと深さを持っています。
新たな人生の分岐点を迎えて
それは自分のためというよりは、
なぜ私がここに存在しているのか?
なぜ私は生まれてきたのか?
生きる意味を問われているような感じです。
そしてその責任の重さをひしひしと感じている自分がいます。
そんな素晴らしい経験をさせていただいている目に見えない大きな渦のような力に深く感謝したいと思います。
さて、あなたの人生の分岐点はどんな風でしょうか?